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大学院課程カリキュラム?ポリシー

2023年7月19日更新


お茶の水女子大学では、卒業認定?学位授与の方針(ディプロマ?ポリシー)、教育課程編成?実施の方針(カリキュラム?ポリシー)及び入学者受入れの方針(アドミッション?ポリシー)を新たに改訂しました。
学部では、各学部で学修目標(身につけるべき力)である「教養知〈DPA〉、専門知〈DPB〉、実践知〈DPC〉、グローバル?リーダーシップ〈DPD〉」を、大学院では、専攻ごとに学位授与の方針である「教養知〈DPA〉、専門知〈DPB〉、実践知〈DPC〉」を、カリキュラム?ポリシーに明記し、ディプロマ?ポリシー〈DP〉との一体性?整合性をはかりました。

2023.7.19改訂   

I 大学院の教育課程編成?実施方針

  1. 博士前期課程では、学士課程の教育によって得た成果を発展させて、本学の多様かつ学際的な学術研究を背景とした広い視野に立つ精深な学識を授け、専門分野における研究能力または高度な専門性を有する職業を担うために必要な能力を身につけることができるように、各専攻各コースの教育課程を編成する。(DPA,DPB)
  2. 博士後期課程では、高度な専門教育および専門諸分野の基礎に立つ学際的総合研究を行うために必要な創造的能力を有し、研究者として自立して研究活動を行い、あるいはその他の高度に専門的な業務に従事するために必要な研究能力とその基礎となる豊かな学識を身につけることができるように、各専攻各領域の教育課程を編成する。(DPA,DPB)
  3. 幅広い視野から自己の研究を位置づけることができるように、既成の専門分野にとらわれない文理融合と学際性を特色とするカリキュラムを編成?実施する。さらに、複数教員による指導体制を確立し、また、副専攻制度と大学間交流協定により、高い専門性に立ちながら豊かな広がりを持つ知の創造に挑戦する研究を実践する。(DPB、DPC)
  4. 国際性を重視し、海外の研究機関と積極的に連携したカリキュラムを編成することにより、最先端の研究成果に触れる機会を提供すると同時に、多文化の相互理解に立脚した学際的な研究を推進する国際社会で活躍できる能力を養成する。(DPA,DPC)
  5. 社会と連携し、社会的ニーズを視野に入れた教育と研究を行うことにより、社会との間で望ましい知の循環を実現しうる研究者ならびに高度な職業人を養成する。(DPB,DPC)

II 学修内容及び学修方法

  1. 各分野で必要とされる基礎的および発展的内容の講義科目を開講し、専門的知識を習得させる。(DPA)
  2. 演習科目を通して学生の主体的かつ協調的な学修を促し、積み上げてきた専門的知識を深化させる。(DPA,DPB)
  3. 大学院共通科目を開講し、社会での実践に必要となる外国語、キャリア開発、リーダーシップ、データサイエンスなどの総合的な力を育成する。また領域を横断し、視野を広げるため、副専攻プログラムを設ける。(DPC)
  4. 「特別研究」(前期課程)、「理学論文指導」等(後期課程)を通して各分野における諸問題にアプローチするための研究手法を身につける。(DPA,DPB)
  5. 学生が適切な履修計画および明確な研究計画を立てて学修と研究を進められるようにするため、授業科目のシラバスにおいて授業内容と到達目標を明確に記し、研究計画について適切な研究指導を行う。(DPA,DPB)

III 学修成果の評価方法

各授業科目の評価は、科目毎の特性に沿って試験、レポートや授業における発表の水準などで評価し、その評価割合についてはシラバスに明確に記す。また課程の修了には学位論文(博士前期課程では修士論文、博士後期課程では博士論文)を提出し、学位論文審査委員会による審査に合格することを必須とする。

博士前期課程の教育課程編成?実施方針

I 比較社会文化学専攻の教育課程編成?実施方針

専門的であると同時に学際的な視点から、人間の文化活動を通時的かつ共時的に幅広くとりあげ、総合的に探究するため、比較社会文化学の諸分野の特徴に合わせて、講義、演習などの授業科目および特別研究からなるカリキュラムを編成する。

II 学修内容及び学修方法

  1. 比較社会文化学の諸分野で必要とされる基礎的および発展的内容の講義科目を開講し、専門的知識を習得させる。(DPA)
  2. 演習科目を通して学生の主体的かつ協調的な学修を促し、積み上げてきた専門的知識を深化させる。(DPA,DPB)
  3. 大学院共通科目を開講し、社会での実践に必要となる外国語、キャリア開発、データサイエンスなどの総合的な力を育成する。また領域を横断し、視野を広げるため、副専攻プログラムを設ける。(DPC)
  4. 「特別研究」を通して比較社会文化学における諸問題にアプローチするための研究手法を身につけ、各自の研究関心から、研究論題を設定し、資料を収集?整理?分析し、一定の結論を提示する修士論文を完成し、審査をうける。(DPA,DPB)
  5. 学生が適切な履修計画および明確な研究計画を立てて学修と研究を進められるようにするため、授業科目のシラバスにおいて授業内容と到達目標を明確に記し、研究計画について適切な研究指導を行う。(DPA,DPB)

(1) 日本語日本文学コース

上代から現代に至る各時代の日本文学、また日本語の歴史と体系について、学士課程教育で得られた知識を踏まえ、講義?演習科目の履修と特別研究により、本格的な研究方法を身につける。

(2) アジア言語文化学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、中国大陸、台湾、香港、東アジアなど、中国語圏における言語と文学を対象とする研究方法を習得し、幅広いアジア研究を行いうる力を身につける。

(3) 英語圏?仏語圏言語文化学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、学士課程で身につけた英語およびフランス語の技能をさらに向上させ、高度な運用能力を習得するとともに、学術的な思想を正確に理解し、また発信できる能力を身につける。

(4) 日本語教育コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、多様な言語及び文化背景を持つ学習者を理解し、彼らのコミュニケーション能力を向上させるための基盤となる言語習得理論や方法、専門性と実践力を持ったグローバル社会の日本語教育専門家となりうる力を身につける。

(5) 思想文化学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、哲学、倫理学について専門的かつ体系的知識を習得し、考え方の多様性を知り、考える可能性を拡大するとともに、現代社会の具体的な諸課題をふまえつつ、理論的にまた柔軟に考察する力を身につける。

(6) 歴史文化学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、多様な史料の読解を基礎とする歴史学の手法を身につけ、日本、ヨーロッパ、アジアにおける政治経済や社会文化の諸問題を、論理的かつ独創的に解明していく能力を養う。また美術史学の研究方法を高いレベルで体得することにより、視覚文化の批判的な読解を可能にする能力を身につける。歴史学?美術史学のいずれの分野においても、深い専門性とそれを支える幅広い教養?知識の習得が必須である。

(7) 生活文化学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、服飾、住居、工芸、デザインなどの生活造形をとりまく文化?歴史を、比較文化論、民俗学、歴史学などの手法によって多角的に探究することにより、生活と文化に関する幅広い教養と視野、および専門的知識と独創的な分析力を備え、生活文化論を人間理解の途として日本の内外に発信できる能力を養う。

(8) 舞踊?表現行動学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、舞踊やスポーツなどの表現行動を理論的に分析するための高度な専門的能力を身につけ、幅広い教養と表現行動の実践に基づいた学際的で豊かな研究能力を養う。

(9) 音楽表現学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、音楽を理論的に分析し実践するための能力の涵養とともに現場的な感覚を習得し、幅広い音楽の教養を身につける。
 

I 人間発達科学専攻の教育課程編成?実施方針

専門的であると同時に学際的な視点から、人間の発達について総合的に探究するため、人間発達科学の諸分野の特徴に合わせて、講義、演習などの授業科目および特別研究からなるカリキュラムを編成する。

II 学修内容及び学修方法

  1. 人間発達科学の諸分野で必要とされる基礎的および発展的内容の講義科目を開講し、専門的知識を習得させる。(DPA)
  2. 演習科目を通して学生の主体的かつ協調的な学修を促し、積み上げてきた専門的知識を深化させる。(DPA.DPB)
  3. 大学院共通科目を開講し、社会での実践に必要となる外国語、キャリア開発、データサイエンスなどの総合的な力を育成する。また領域を横断し、視野を広げるため、副専攻プログラムを設ける。(DPC)
  4. 「特別研究」を通して人間発達科学における諸問題にアプローチするための研究手法を身につけ、各自の研究関心から、研究論題を設定し、資料を収集?整理?分析し、一定の結論を提示する修士論文を完成し、審査をうける。(DPA.DPB)
  5. 学生が適切な履修計画および明確な研究計画を立てて学修と研究を進められるようにするため、授業科目のシラバスにおいて授業内容と目標を明確に記し、研究計画について適切な研究指導を行う。(DPA.DPB)

III 学修成果の評価方法

学修成果の評価は、次のように行う。講義科目については、筆記試験、レポート、授業への参加度等によって、到達度を判断する。演習?実習科目等に関しては、発表、筆記試験、レポート、授業参加度、実習成果等により到達度を判断する。

(1) 教育科学コース

人間の生涯にわたる発達と教育の過程を、教育思想、教育史、教育社会学、教育方法学?教育課程論、教育開発論、教育心理学、特別支援教育論等の多様な研究方法論ならびに講義?演習科目の履修と特別研究により科学的に探究する博士後期課程進学者を育てるとともに、諸教育問題の解決に資する高度な専門職業人を養成する。

  (2) 心理学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、心理学における実証的な研究能力とともに、人間の心の原理や問題を多次元的、総合的に分析できる能力を有し、心理学の高度な専門性を要する職業を担える人材を養成する。

(3) 発達臨床心理学コース

講義?演習科目の履修と特別研究により、発達臨床心理学の研究を行う基礎的な研究能力を養う。また、家庭、教育、医療、福祉、司法、産業等の様々な場における人々の心理臨床、発達的問題について専門的に対処する力を養成するのに必要なカリキュラムを設置する。なお、本コースは、(公財)日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定校かつ公認心理師養成機関であり、資格認定のために必要なカリキュラムを設置する。

(4) 応用社会学コース

コース必修授業を通して社会学の基礎的な研究能力を養うとともに、専門社会調査士認定科目を含む講義?演習科目の履修と特別研究により、家族?コミュニティ?格差と排除?法?コミュニケーション?福祉等に関わる社会の諸問題を学際的視点をふまえつつ社会学的方法を用いて解明する力を身につける。学術的研究活動もしくは高度な専門性を有する職業活動を通して、それらの諸問題の解決に寄与し得る人材を養成する。

(5) 保育?児童学コース

保育及び子どもに関する課題を、保育学、教育学、心理学、社会学、歴史学等の学際的な視点から、講義?演習科目の履修と特別研究により、保育?児童学領域の研究者、もしくは研究者的な視点を有する実践者として、家庭、保育?教育現場へ有効な支援を行える人材、そのような支援のあり方を研究する人材を育成する。

I ジェンダー社会科学専攻の教育課程編成?実施方針

専門的であると同時に学際的な視点から、社会科学等とジェンダー視点を結びつけた研究について探求するため、ジェンダー社会科学が対象とする諸分野の特徴に合わせて、講義、演習などの授業科目および特別研究からなるカリキュラムを編成する。

II 学修内容及び学修方法

  1. ジェンダー社会科学の諸分野で必要とされる基礎的および発展的内容の講義科目を開講し、専門的知識を習得させる。(DPA)
  2. 演習科目を通して学生の主体的かつ協調的な学習を促し、積み上げてきた専門的知識を深化させる。(DPA,DPB)
  3. 大学院共通科目を開講し、社会での実践に必要となる外国語、キャリア開発、データサイエンスなどの総合的な力を育成する。また領域を横断し視野を広げるため、副専攻プログラムを設ける。(DPC)
  4. 「特別研究」を通してジェンダー社会科学における諸問題にアプローチするための研究手法を身につけ、各自の研究関心から研究論題を設定し、資料を収集?整理?分析し、一定の結論を提示する修士論文を完成し、審査をうける。(DPA,DPB)
  5. 学生が適切な履修計画および明確な研究計画を立てて学習と研究を進められるようにするため、授業科目のシラバスにおいて授業内容と到達目標を明確に印、研究計画について適切な研究指導を行う。(DPA,DPB)

I ライフサイエンス専攻の教育課程編成?実施方針

1.博士前期課程では、学士課程の教育によって得た成果を発展させて、本学の多様かつ学際的な学術研究を背景とした広い視野に立つ精深な学識を授け、専門分野における研究能力または高度な専門性を有する職業を担うために必要な能力を身につけることができるように、各専攻各コースの教育課程を編成する。(DPA,DPB)
2.幅広い視野から自己の研究を位置づけることができるように、既成の専門分野にとらわれない学際性を特色とするカリキュラムを編成?実施する。また、副専攻制度と大学間交流協定により、高い専門性に立ちながら豊かな広がりを持つ知の創造に挑戦する研究を実践する。(DPB,DPC)
3.国際性を重視し、海外の研究機関と積極的に連携したカリキュラムを編成することにより、最先端の研究成果に触れる機会を提供すると同時に、多文化の相互理解に立脚した学際的な研究を推進する国際社会で活躍できる能力を養成する。(DPA,DPC)

(1) 生命科学コース

今や生命科学を理解し応用することは、人間社会のあらゆる局面において必須の教養かつ技法であるとみなされている。生命科学コースでは、それに応えるための研究と開発を担う高度専門職業人を養成する。そのために本コースでは、生きているもの全てを対象に、生きているということはどういうことなのかを明らかにするための基礎的な研究を行いつつ、バイオテクノロジーに至るまでの広い領域の科学と技術を修める。また本コースでは、初等中等の理科教育や科学コミュニケーションの領域で活躍する人材養成も目指している。以上の観点に基づき、講義?演習科目及び修士論文作成のためのコース科目群の履修と特別研究により、学士課程で身につけた生命科学の理解をさらに向上させ、専門性と実践力を持つ能力を習得させる。

(2) 食品栄養科学コース

食と栄養に関する基礎研究から応用開発にいたる領域を対象とし、健全な食生活を構築するとともに、食に関する疾病や、食の安全性などの問題を解析?解決することを目的とする。そして、食や栄養に関する基礎的研究から応用開発や臨床対応までを担うことができる、食品企業の研究者や開発者、管理栄養士のリーダーなどの「食のスペシャリスト」を育成する。以上の観点に基づき、修士論文指導を中心としたコース科目群を編成し実施する。

(3) 遺伝カウンセリングコース

医療保健の場において、遺伝と関連する状況の遺伝学的関与の医学的影響、心理社会的影響および家族への影響を理解し、かつ、適応していくことを支援する遺伝カウンセリングを実践できる、高度な専門性を有する職業人を養成する。さらに、その実践に必要な「エビデンスを明らかにするための遺伝カウンセリング研究」を行うための基盤を習得する。専門職としての認定遺伝カウンセラーの到達目標は知識、技術、態度からなっており、カリキュラムは認定遺伝カウンセラー資格取得の要件と整合性をもつように編成される。
1.遺伝カウンセリング学を構成する遺伝医学、医学、生命科学、心理学、医療社会学、倫理学について、医療の専門職になるという目的意識をもって確実に学習する。
2.遺伝カウンセリングに関して課題解決型の演習を行い、情報収集能力、知識を統合する能力、クライエントを理解し支援する能力を習得し、遺伝カウンセリングの実践に必要な知識、技術および態度を表現できるようにする。
3.病院において臨床実習を行い、専門職となるための自覚をもち、自己学習?生涯学習の重要性を認識した医療職としての態度を涵養し、遺伝カウンセリングにおける思考力、判断力、コミュニケーション技術を向上させる。
4.演習と臨床実習を通して、遺伝カウンセラーを含めた医療者や社会一般に向けた教育支援と啓発活動について理解する。
5.修士論文の作成により、論理的科学的思考とサイエンス?ライティングの能力を習得し、遺伝カウンセリング研究の基礎を習得し、自己学習の重要性手段を身につける。

I 理学専攻の教育課程編成?実施方針

専門的であると同時に学際的な視点から理学について探求するため、諸分野の特徴に合わせて講義、演習などの授業科目および特別研究からなるカリキュラムを編成する。

II 学修内容及び学修方法

  1. 理学の諸分野で必要とされる基礎的および発展的内容の講義科目を開講し、専門的知識を習得させる。(DPA)
  2. 演習科目を通して学生の主体的かつ協調的な学修を促し、積み上げてきた専門的知識を深化させる。(DPA,DPB)
  3. 大学院共通科目を開講し、社会での実践に必要となる外国語、キャリア開発、データサイエンスなどの総合的な力を育成する。また領域を横断し、視野を広げるため、副専攻プログラムを設ける。(DPC)
  4. 「特別研究」を通して理学における諸問題にアプローチするための研究手法を身につけ、各自の研究関心から、研究論題を設定し、資料を収集?整理?分析し、一定の結論を提示する修士論文を完成し、審査をうける。(DPA,DPB)
  5. 学生が適切な履修計画および明確な研究計画を立てて学修と研究を進められるようにするため、授業科目のシラバスにおいて授業内容と到達目標を明確に記し、研究計画について適切な研究指導を行う。(DPA,DPB)

(1) 数学コース

解析学?幾何学?代数学それぞれの分野における専門性を高めるための、また他分野への多様な理解も養うための講義?演習科目の履修と特別研究により、論理的問題解決力を育てることに加え、問題を研究し本質を見極め整理する能力を身につける。 

(2) 物理科学コース

宇宙?素粒子?物性理論?物性実験の広範な範囲をカバーする最先端な専門的知識と研究手法を講義?演習科目の履修と特別研究により身につける。 

(3) 化学?生物化学コース

化学?生物化学の分野で必要とされる基礎的及び発展的知識と研究手法を講義?演習科目と特別研究により身につける。

(4) 情報科学コース

学士課程での基礎的科学体系の習得に基づき、情報科学としての基礎理論および技術をさらに深化させる充実した講義?演習科目の履修と特別研究により、情報科学分野における自立した研究者あるいは高度職業人として成長するために必要な能力を身につける。

I 生活工学共同専攻の教育課程編成?実施方針

生活工学分野において、生活向上のための生活環境改良方策を具体的に提案する能力を培うため、以下のカリキュラムを編成する。本専攻は、奈良女子大学大学院人間文化研究科との共同専攻である。以降、学籍を置く大学(お茶の水女子大学)と、相手大学(奈良女子大学)と呼ぶ。相手大学に設置された共同専攻の科目も履修できる。なお、共同専攻の要件として相手大学の開講科目を10単位以上履修すること。

  • 生活者の視点から生活関連諸課題を柔軟に捉えるために、本分野における諸研究課題の探索と解決に向けた手法を学修し、課題設定?解決?評価能力を養う。(DPA)
  • 生活関連諸課題の解決に求められる、工学分野の理論?知識を修得?応用できる能力を養うとともに、 他の研究分野とのコラボレーションの重要性を認識し、生活?環境と科学技術を互いに整合させる手法を修得する。(DPA,DPB)
  • 研究者?技術者としての倫理責任を自覚し、優れた研究成果をもって社会の発展に寄与するためのコンプライアンス感覚を身につける。(DPA,DPB)
  • 主指導教員と副指導教員による複数指導体制のもと、学位論文を作成する。論文作成を通じ、研究実施能力、研究の妥当性に対する判断力、文献調査能力等も養成する。(DPA,DPB)

博士後期課程の教育課程編成?実施方針

I 比較社会文化学専攻の教育課程編成?実施方針

1.高度な専門知識と専門業務の従事に必要となる能力および領域横断的?総合的な能力を身につけるため、各自の研究計画にもとづき、講義?演習科目や大学院共通科目を履修し、指導教員に対して研究報告を行い、論文指導をうける。各専攻が定める学位論文の提出要件にしたがって、学位論文を作成する。(DPA,DPB,DPC)
2.前期課程での教育?研究を踏まえ、講義?演習科目等によって、専門知識の深化を図るとともに、国内外での調査研究や研究発表の機会を通じて領域横断的な創造的能力を涵養する。(DPA,DPB)

(1) 国際日本学領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、国際的視野のなかで日本研究を進め、文学?言語学?言語教育学?歴史学?考古学?思想?文化?身体論の総合学としての日本学を、世界に発信する人材を養成する。それぞれの専門分野において高度な研究を進めるとともに、専門性を踏まえての学際的な関心のもとに総合的な知識を習得し、積極的な研究交流を行う能力を涵養する。

(2) 言語文化論領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、中国語圏?英語圏?仏語圏?独語圏の文学/文化表象及び批評理論の追究と、言語学及び言語教育論の研究?教育を推し進め、各国文学?言語の専門的知識を深めつつ、それらを横断する研究視点を育成し、言語を介した現代の文化?批評の機能を、国際協力の面からも積極的に開発?提言する人材を育成する。

(3) 比較社会論領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、哲学思想?歴史からスポーツまでを対象に、日本?アジア?欧米?イスラムの諸地域を相互に比較横断する研究を推し進め、過去の思想?歴史を踏まえつつ、現代社会が要請する新しい人文科学の創成に寄与し、平等と自由の理念の実現を希求する人材を育成する。それぞれの専門分野において高度な研究を進めるとともに、専門性を踏まえての学際的な関心のもとに総合的な知識を習得し、積極的な研究交流を行う能力を涵養する。

(4) 表象芸術論領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、美術?工芸?服飾?舞踊?音楽を主な対象とし、文化表象?表現を多方面から、舞踊?音楽においては実践と理論の融合を図りつつ、専門的かつ横断的に批判的分析?追究する能力を養う。表象芸術に関する幅広い知見と専門知識、独創的な分析力をもち、表象芸術論を人間理解?国際協力の媒介として社会に提言することに意欲をもった人材を養成する。

I 人間発達科学専攻の教育課程編成?実施方針

1.前期課程での教育?研究を踏まえ、講義?演習科目等によって、専門知識の深化を図るとともに、国内外での調査研究や研究発表の機会を通じて領域横断的な創造的能力を涵養する。(DPA、DPB)
2.各自の研究計画にもとづき、講義?演習科目や大学院共通科目を履修し、指導教員に対して研究報告を行い、論文指導をうける。各領域が定める学位論文の提出要件にしたがって、学位論文を作成する。(DPA,DPB,DPC)
3.学修成果の評価は、次のように行う。講義科目については、筆記試験、レポート、授業への参加度等によって、到達度を判断する。演習科目等に関しては、発表、筆記試験、レポート、授業参加度等により到達度を判断する。「研究報告(基礎)」、「研究報告(発展)」、論文指導に関しては授業への参加と研究報告届の内容で判定を行う。

(1) 教育科学領域

人間の生涯にわたる発達と教育の過程を、教育思想、教育史、教育社会学、教育方法学?教育課程論、教育開発論、教育心理学、特別支援教育論等の多様な方法論により科学的に探究するとともに、講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、専門的研究者として自立できる研究能力と、指導的な高度専門職業人としての能力を身につけることのできる女性研究者を育成する。

(2) 心理学領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、心理学における高度な研究能力や、人間の心の原理や問題を多次元的?総合的に分析する能力を有し、自立した研究者として新たな研究課題の提起およびその課題の解決を推進することができる人材を養成する。

(3) 発達臨床心理学領域

家庭、教育、医療、福祉、司法、産業等の様々な場における心理臨床的、発達的問題について専門的に対処する力を養成するとともに、講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、発達臨床心理学の研究を行う高度な研究能力を養うのに必要なカリキュラムを設置する。

(4) 社会学?社会政策領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、社会学を中心に経済学?法学などを含む社会科学を基礎学問として、グローバルな視野をもって公共政策上の課題を含む社会の諸問題を解明し得る専門的研究能力を身につけ、研究者としての自立的?創造的な研究活動、もしくは高度な専門性を有する職業活動を通して、社会の諸問題の解決において主導的な役割を果たす人材を養成する。

(5) 保育?児童学領域

保育及び子どもに関する諸課題を、保育学、教育学、心理学、社会学、歴史学等の学際的な視点から、講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、個々人の発達や心理、現場における相互作用のあり方、それを取り巻く社会や歴史的経緯と関わらせて多角的に分析?理解し、問題解決を図ることのできる、高度な専門知識と実践能力を備えた研究者、実践者を育成する。

I ジェンダー学際研究専攻の教育課程編成?実施方針

(1) ジェンダー論領域

1.ジェンダー視点に基づく自立した研究者、あるいは高度に専門的な職業に従事するために必要な高度な専門知識と国際的、かつ学際的な知見に基づく研究能力を培う。学生は研究テーマに合わせた段階的な学習?研究計画に基づき、講義?演習科目や大学院共通科目を履修し、ジェンダー視点を中心とした研究を行う。指導教員のもと研究を深化させるとともに、学問領域を超えて高度なジェンダー課題を中心に取り組む。専攻が定める学位論文の提出要件に従って、学位論文を作成する。 (DPA,DPB,DPC)

2.前期課程での教育?研究を踏まえ、講義?演習科目等によって、専門知識の深化を図るとと もに、領域横断的な創造的能力を涵養する。また、学会発表、学会誌への投稿、学内外の研究活動への参加などを通じて、計画的に成果をあげることが求められる。(DPA,DPB)

I ライフサイエンス専攻の教育課程編成?実施方針

1.高度な専門教育および専門諸分野の基礎に立つ学際的総合研究を行うために必要な創造的能力を有し、研究者として自立して研究活動を行い、あるいはその他の高度に専門的な業務に従事するために必要な研究能力とその基礎となる豊かな学識を身につけることができるように、各専攻各領域の教育課程を編成する。(DPA,DPB)
2.幅広い視野から自己の研究を位置づけることができるように、既成の専門分野にとらわれない学際性を特色とするカリキュラム編成と、複数教員による指導体制、さらに副専攻制度と大学間交流協定により、高い専門性に立ちながら豊かな広がりを持つ知の創造に挑戦する研究を実践する。(DPB,DPC)
3.国際性を重視し、海外の研究機関と積極的に連携したカリキュラムを編成することにより、最先端の研究成果に触れる機会を提供すると同時に、多文化の相互理解に立脚した学際的な研究を推進する国際社会で活躍できる能力を養成する。(DPA,DPC)
4.ライフサイエンスに関する研究課題を設定し、研究計画を遂行し、研究成果を発表することを必要とする。そのため、研究の実践を通して、独創性と先端性に優れた高度な研究実施能力、研究の妥当性に対する判断力、文献調査能力、発表能力等を育成する。

(1) 生命科学領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、人類の将来に大きな影響を与える生命科学領域を、先導して切り拓ける研究者および開発者を養成する。目指すべき人材像は、先端領域において自立的に研究と開発ができ、かつチームのリーダーとして、そのミッションを具現化できる指導者である。そのような資質を育成するために、指導教員と日常的に議論を行いつつ、周辺関連領域の教員にも指導を仰ぎ、学外における研究会などにも積極的に参加できるカリキュラムを編成する。また、研究だけでなく教育分野においても先導的な立場で活躍できる人材を養成することが、本領域の目的である。

(2) 食品栄養科学領域

食に関する基礎研究から応用開発にいたる領域を対象とし、健全な食生活を構築するとともに、食に関する疾病や、食の安全性などの問題を解析?解決することを目的とする。食や栄養に関する基礎的研究から応用開発や臨床対応までを担うことができる、大学や公的研究機関の研究者、管理栄養士のリーダー、栄養士や管理栄養士養成校の教員などの高度な「食のスペシャリスト」を育成する。以上の観点に基づき、博士論文指導を中心とした科目群を編成し実施する。

(3) 遺伝カウンセリング領域

遺伝に関する課題を抱えた人達に対する心理社会的支援である遺伝カウンセリングの実践において、発展的な知識と実践技術、省察的態度を習得した指導者であることと同時に、研究者としての指導能力を身につけるようにカリキュラムは編成される。
①遺伝カウンセリングと関連する社会的課題、医学的課題、実践の場で生じた課題に対して、対話型の講義と演習を通して、論理的思考力を涵養し、高度な課題解決能力を習得する。
②博士論文の作成により、論理的科学的思考とサイエンス?ライティングの能力を向上し、遺伝カウンセリング研究の指導能力を習得する。

I 理学専攻の教育課程編成?実施方針

博士前期課程で習得した科学的研究手法に基づき、数学、物理科学、化学?生物化学、情報科学の分野におけるより高度な研究に従事し、学位を取得し、自立した研究者?技術者?高度職業人として成長することを目標としている。その実現に向け、それぞれの分野の特徴に合わせて、特別研究、論文指導、研究指導などからなるカリキュラムを用意している。

(1) 数学領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、当該分野の先端的内容について体系的な知識と研究手法を身につけ、当該分野の新たな研究課題を開拓し、問題解決にいたる研究能力を育成する。

(2) 物理科学領域

最先端の物理学の講義?演習科目を履修し、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、各自の専門分野の先端的内容について体系的な知識と研究手法を身につけ、その分野の新たな研究課題を開拓すると同時に、研究課題の解決にいたる研究能力を育成する。

(3) 化学?生物化学領域

最先端の化学の講義?演習科目を履修し、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、各自の専門分野の先端的内容について体系的な知識と研究手法を身につけ、化学の分野の新たな研究課題を開拓すると同時に、研究課題の解決にいたる研究能力を育成する。

(4) 情報科学領域

講義?演習科目の履修、研究?論文指導および学位論文の作成?審査を通して、情報科学分野の先端的内容について体系的な知識と研究手法を身につけ、情報科学分野の新たな研究課題を開拓し、問題解決にいたる研究能力を育成する。

I 生活工学共同専攻の教育課程編成?実施方針

生活工学分野において、人間生活向上のための生活環境改良方策を具体的に提案する能力を培う。現実的諸課題の解決に求められる創造的能力を養うとともに自立した研究者を育成するため、博士論文指導を中心とした以下のカリキュラムを編成?実施し、学術研究の能力を開発する。本専攻は、奈良女子大学大学院人間文化研究科との共同専攻である。以降、学籍を置く大学(お茶の水女子大学大学院)と、相手大学(奈良女子大学大学院)と呼ぶ。相手大学に設置された共同専攻の科目も履修できる。

  • 生活者の視点から生活関連諸課題を柔軟に捉えるために、本分野における諸研究課題の探索と解決に向けた手法を学修し、確固たる課題設定?解決?評価能力を身につける。(DPA)
  • 生活関連諸課題の解決に求められる、工学分野の理論?知識を修得し応用できる能力を養うとともに、 他の研究分野とのコラボレーションの重要性?必要性を深く認識し、生活?環境と科学技術を互いに整合させる手法を確実に身につける。(DPA,DPB)
  • 研究者?技術者としての倫理責任を自覚し、優れた研究成果をもって社会の発展に寄与するためのコンプライアンス感覚を身につける。(DPA,DPB)
  • 主指導教員と副指導教員による複数指導体制のもと、学位論文を作成する。論文作成を通じ、独創性と先端性に優れた高度な研究実施能力、研究の妥当性に対する判断力、文献調査能力、発表能力等も養成する。(DPA,DPB)

関連リンク / Related Links

?(※2023年7月19日以前)大学院課程カリキュラム?ポリシー