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創立140周年記念事業 11月28日 学長挨拶

2015年12月7日更新

創立140周年記念事業 11月28日 学長挨拶

 皆さま、お茶の水女子大学創立140周年記念行事にお運び頂きまして、有難うございます。 本日、創立140周年を迎えます本学は、明治7年(1875年)に、わが国初の女性のための高等教育機関として国によって設立されました。そして、明治、大正、昭和、平成と、140年にわたって、日本と世界の豊かな未来を創造する優れた女性人材を育成するための努力を続けて参りました。また、附属学校園と連携して、発達段階に即した優れた教育プログラムの策定やその実践を通して、幼児から大人まで、広い年齢層にわたる教育を実践し、社会に向けて発信して参りました。

 本日は、午前中に、法人化後10年間の本学の歩みをまとめました記念冊子のご紹介をさせて頂き、本学の名誉教授でいらっしゃいます外山滋比古さまから「未来をひらく」と題して、ご講演頂きます。また、学生達によるパネルディカッションが予定されて居ります。 外山さまは、本学で21年にわたって教鞭を執られました。その間、多くの学生達を育てられ、ご薫陶を受けた卒業生たちは、様々な分野で活躍して居ります。本日は、外山さまの教え子の方々や、ご著書のファンの方々が沢山お見えになっていることと思います。 また外山さまは、ご専門の英文学に留まらず、言語学、修辞学、教育論、ジャーナリズム論など、幅広い分野におけるご研究に従事され、数え切れないほどの論文や評論を発表されました。さらに、長きに渡って、幼児教育や初等教育における“ことば”の重要性を提唱して来られました。
 今年92歳になられますが、益々お元気でご活躍の外山さまから、楽しいお話をお聴きすることができるのではないかと、とても楽しみです。
 ご講演後の、若い学生たちのパネルディスカッションも、きっと楽しいものになると思います。 皆さま、どうぞ、十分にお楽しみ下さい。

 午後からは、本学の経営協議会委員として、本学の教育?研究や経営に対して貴重なご意見を頂いて居ります、日本初の宇宙飛行士?毛利衛さまによる特別講義と、学生たちによる音楽と舞踊によるパフォーマンスを予定して居ります。
 毛利さまは、皆様もご存知のように、日本の宇宙飛行士として初めて、地球を宇宙からご覧になった方です。地球に住む私たちは、近年は映像でその美しい水の星「地球」を見ることが出来るようになりましたが、実際に、外から地球をご覧になったご体験は、毛利さまのその後の人生に、私たちが計り知れない大きな影響を与えるものであっただろうと思います。美しい地球という星の中で、多くの争いや災害が起こっていることの悲しみも、人一倍お感じになっていらっしゃることだろうと、拝察して居ります。「Challenging the Unknown」というテーマでお話いただきますが、どんなお話が飛び出すか、とても楽しみです。
 毛利さまは、聴衆の皆様と、楽しく語り合いながら、ご講義を進めたいと仰って下さっています。いろいろな問題提起をなさって、皆様のご意見を伺いたいと仰っていらっしゃいますので、是非、積極的にご参加下さり、楽しい時間を過ごして頂きたく思って居ります。 また、ご講義の後の、学生たちによる音楽と舞踊のパフォーマンスも、存分にお楽しみ頂きたく存じます。

 お運び下さいました皆様には、午前、午後を通して、記念行事をお楽しみ頂きたく存じます。 それらの記念行事を通して、本学が歩んできた140年の道のりを振り返り、さらにこれからの140年へ向けて、新たな将来像を描く機会としたいと思って居ります。  

 本日は、ご参加頂き、まことに有難うございます。
 なお、明日の記念式典にも、お運び頂けますと幸いに存じます。

  平成27年11月28日

お茶の水女子大学長
 室伏 きみ子